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論語の教え(その十一)

9月 1st, 2015 Posted in 論語 | no comment »

天(てん)を怨(うら)まず、人(ひと)を尤(とが)めず
下学(かがく)して上達(じょうたつ)す
我(われ)を知(し)る者(もの)は其(そ)れ天(てん)か

天(てん)を怨(うら)まず、人(ひと)を尤(とが)めず 下学(かがく)して上達(じょうたつ)す 我(われ)を知(し)る者(もの)は其(そ)れ天(てん)か

天(てん)を怨(うら)まず、人(ひと)を尤(とが)めず
下学(かがく)して上達(じょうたつ)す
我(われ)を知(し)る者(もの)は其(そ)れ天(てん)か

「天を怨もうとも、人を非難しようとも思わない。これまで、人間として歩むべき道を、初歩の段階から一歩一歩積み上げながら努力してきた。この事は誰よりも天が良く知っていて下さる。」
苦しい事や辛い事に巡り会った時、自分がこれまで生きてきた道を振り返り、孔子はこう言って自分に言い聞かせて、勇気を奮い(ふるい)い起こします。
「人間として歩むべき道」とは、天が人間に与えた本性を具体化したもので、「善行」と言われているものです。
父母の慈愛(じあい)、子供の孝行(こうこう)、兄姉の良友(りゅうゆう)、弟妹の恭順(きょうじゅん)、上位者の仁愛(じんあい)、下位者の忠実(ちゅうじつ)、年長者の恩恵(おんけい)、若年者の恭敬(きょうけい)、夫の義勇(ぎゆう)、妻の柔和(にゅうわ)、友の信義(しんぎ)等は、私達が毎日行っている「善行」です。
この「善行」を篤(あつ)くして行くと、天の持つ本性と一体となって、「惑(まど)わず・憂(うれ)えず・恐(おそ)れず」という、豊かな人生が実現します。
絵・矢貫栄子
文・佐藤敏彦
論語の教えを広める会
鎌倉論語会館内