Archive for 3月, 2016

論語の教え(その十七)

3月 1st, 2016 Posted in 論語 | no comment »

詩(し)に興(おこ)り 礼(れい)に立(た)ち 楽(がく)に成(な)る

「詩を読み学んで心を奮い興し、礼に基づいて行動し、音楽で調和の心を身に付けて、始めて、人は一人前の人間として完成する。」と、孔子は言っています。
孔子は、「詩」を訳して作曲し、琴を弾き歌って門弟達の志と情熱を湧き興しました。
中には、日常の生活で詩を鼻歌の様に歌う門弟も居ります。
若い門弟達が高い志と情熱で行動を始める時、「礼」を学んで、どのような方法でこれを実行に移すかを知らなければ、必ず失敗してしまいます。
若く情熱に燃える程、「礼」による恭敬・謙譲の教えが必要なのです。
相手を尊敬する心が基本にあり、これをどの様に言葉と態度で現すかを学んで修得しなければなりません。
一方、「礼」だけではゆとりの無いギスギスしたものに成りますので、「音楽」を学んで、人と人との調和を取る心を修得する必要が有ります。
孔子の求める理想の人間像「君子」は、この様にして完成します。
築刻・今泉眞知子
文・佐藤敏彦
論語の教えを広める会
鎌倉論語会館内