論語の教え(その十九)

5月 1st, 2016 Posted in 論語 | no comment »

民(たみ)の義(ぎ)を務(つと)め
鬼神(きしん)を敬(けい)して之(これ)を遠(とお)ざく
知(ち)と謂(い)うべし

「人としての善行(ぜんこう)に励み、先祖の御霊(みたま)や天地の神霊(しんれい)を尊敬し、安易に神仏に近付いて御願いしたりしない。この事を知る者が、道理を弁(わきま)えた本当の知者と言える。」と、孔子は教えます。
「民(たみ)の義(ぎ)」は、人間として踏(ふ)み行なうべき道であり、親としての子への慈愛や、子としての親孝行等の善行です。
死ぬ事を鬼籍(きせき)に入ると言いますが、祖先の霊魂(みたま)と天地の神様には馴々しく近付いて御願いするべきではなく、畏敬(いけい)の念をもって遠くから御尊敬するべきものなのです。
自分の力では出来ない事が適(かな)うようにと神様や仏様に御願いする事は、依頼心を深め、自立心を弱めます。
神仏への祈願よりも、人として行なうべき善行に励み人格を磨きなさいと孔子は教えています。
神様や仏様の力に頼らず、善行を積み、知能と技能を磨く事は、正しい判断力と実行力を強め、自立の気力を湧き起こします。
これは社会に役立つ人間に成長する根源です。
築刻・今泉眞知子
文・佐藤敏彦
論語の教えを広める会
鎌倉論語会館内

論語の教え(その十八)

4月 1st, 2016 Posted in 論語 | 6 comments »

之(これ)を知(し)るを之(これ)を知(し)ると為(な)し
知らざるを知らずと為せ
是(こ)れ知(し)るなり

之(これ)を知(し)るを之(これ)を知(し)ると為(な)し 知らざるを知らずと為せ 是(こ)れ知(し)るなり

之(これ)を知(し)るを之(これ)を知(し)ると為(な)し
知らざるを知らずと為せ
是(こ)れ知(し)るなり

これは孔子が長老クラスの門弟に「知ったか振りをしてはいけない。」と厳しく諭したときの言葉です。
知っている事と知らない事とを、はっきりと認識しておかないと、知識は深められません。
良い教えを聞いたり読んだりしても、それを自分の物にしない内に人に話してしまうと、あだかもそれが身に付いた様に感じてしまうので、本当の徳が身に付きません。
孔子は「道(みち)に聴(き)きて塗(みち)に説(と)くは、徳(とく)を之(こ)れ棄(す)つるなり。」とも説いており、これは聞きかじりに対する戒めとして、「道聴塗説(どうちょうとせつ)」の四文字熟語で知られている言葉です。
聞いた事や学んだ事の中から幾つかの好きな事を見つけ、これを深めて行くと幾つかの楽しいものが見つかります。
この中で、人々の役に立つものを行う事が、その人の天命なのです。
知識を深める事は、私達が天から戴いている天命を探して、これを育てて行くための基本です。

論語の教え(その十七)

3月 1st, 2016 Posted in 論語 | no comment »

詩(し)に興(おこ)り 礼(れい)に立(た)ち 楽(がく)に成(な)る

「詩を読み学んで心を奮い興し、礼に基づいて行動し、音楽で調和の心を身に付けて、始めて、人は一人前の人間として完成する。」と、孔子は言っています。
孔子は、「詩」を訳して作曲し、琴を弾き歌って門弟達の志と情熱を湧き興しました。
中には、日常の生活で詩を鼻歌の様に歌う門弟も居ります。
若い門弟達が高い志と情熱で行動を始める時、「礼」を学んで、どのような方法でこれを実行に移すかを知らなければ、必ず失敗してしまいます。
若く情熱に燃える程、「礼」による恭敬・謙譲の教えが必要なのです。
相手を尊敬する心が基本にあり、これをどの様に言葉と態度で現すかを学んで修得しなければなりません。
一方、「礼」だけではゆとりの無いギスギスしたものに成りますので、「音楽」を学んで、人と人との調和を取る心を修得する必要が有ります。
孔子の求める理想の人間像「君子」は、この様にして完成します。
築刻・今泉眞知子
文・佐藤敏彦
論語の教えを広める会
鎌倉論語会館内

論語の教え(その十六)

2月 1st, 2016 Posted in 論語 | no comment »

己(おのれ)に克(か)ちて
礼(れい)に復(かえ)るを仁(じん)と為(な)す

「自分のわがままな欲望に打ち克ち、礼に従って行動する事が、仁を行なっている事になる。」と孔子は言います。
礼は、人を尊敬し、人を思いやる心が形になって表れたものです。
尊敬の心は忠(ちゅう)であり、思いやりの心は恕(じょ)ですから、忠(ちゅう)と恕(じょ)は「仁」の心の基本である事を考えると、礼と仁は表面と内面の関係と言えます。
孔子はこの後で、「礼に非(あら)ざれば視ること勿(な)かれ、礼に非(あら)ざれば聴くこと勿(な)かれ、礼に非(あら)ざれば言うこと勿(な)かれ、礼に非(あら)ざれば動くこと勿(な)かれ。」と教えてます。
各地の庚申(こうしん)塚や、日光東照宮の陽明門にある、「見ざる・聞かざる・言わざる」の猿の彫物は、無礼な事に慣れ親しまないように、三猿(さんざる)の姿で処世術を示したものです。
短歌は、「心の花」鎌倉歌会代表の後藤秀彦氏にお願いしました。
俗世間にあっても、心は常に、蓮の花のように清々(すがすが)しくありたいという意(こころ)を詠(よ)んだものです。
毛薑・斎田麗華
文・佐藤敏彦
論語の教えを広める会
鎌倉論語会館内

論語研修旅行会 く論語講座開始20周年記念>

1月 25th, 2016 Posted in スケジュール | no comment »

論語研修旅行会 く論語講座開始20周年記念> 足利学校(一般の参加者を考慮)

「<第二回>易経を学ぶ会」開講

1月 25th, 2016 Posted in スケジュール | no comment »

「<第二回>易経を学ぶ会」開講 鎌倉論語会館 講師・香取和之

論語講座20周年記念講演会

1月 25th, 2016 Posted in スケジュール | no comment »

論語講座20周年記念講演会 鎌倉市生涯学習センター テーマ「論語の深意」 講師・佐藤敏彦 入場料50O円 く新刊著書「論語の深意」を贈呈>

「<第二回>論語素読会」開始 鎌倉論語会館

1月 25th, 2016 Posted in スケジュール | no comment »

<平成28年>鎌倉論語談話会

1月 25th, 2016 Posted in お知らせ | no comment »

開催日時 毎月・第2月曜、第4月曜 午前10時〜12時 会場 鎌倉論語会館 二階教室 参加費 一回・500円(毎回テキストを差上げます) 参加申込 世話人へお申込み下さい(世話人・佐藤、小出、中野)

日時 講師 内容
1月11日 佐藤敏彦 「鎌倉朝日新聞連載終了に伴う感慨」
1月25日 岡田 修 「渋沢栄一の『論語と算盤』について」
2月8日 本多勝昭 「山本五十六の逸話と論語」
2月22日 白木大五郎 「日立の社風と論語の教え」
3月14日 山田友造 「江戸の儒学者・貝原益軒の養生訓(その3)」
3月28日 鈴木竹男 「史記(その3)『段周革命』」
4月11日 香取和之 「論語理解のための史記解説」
4月25日 府川太郎 「江戸の儒学者・新井白石とその思想」
5月9日 粟屋奎二郎 「渡部昇一と論語(その2)」
5月23日 内田俊秀 「徳川光圀(水戸黄門)の儒と貞観政要」
6月13日 渡辺美宏 「古代中国の故事成句(その2)」
6月27日 南 忠 「論語の活用と『和道』」
7月11日 本多勝昭 「幕末の会津武士道」
7月25日 曽我光輝 「江戸の儒学者・熊沢蕃山」
8月 <休み>
9月12日 岩田 實 「私の発明と論語(その2)」
9月26日 粟屋奎二郎 「渡部昇一と論語(その3)」
10月10日 宇野次郎 「江戸の儒学者・伊藤仁斎の童子門」
10月24日 山田友造 「江戸の儒学者・貝原益軒の養生訓(その4)」
11月14日 香取和之 「論語理解のための書経解説」
11月26日 田所 精 「儒教の大徳小徳について」
12月12日 小山英夫 「論語と孫子について」
12月26日 府川太郎 「日本について考える」

平成28年 論語関係行事

1月 25th, 2016 Posted in お知らせ | no comment »
日時 内容
1月9日(土)〜 「佐藤一斎の言志四録を学ぶ」(継続)鎌倉論語会館
1月9日(土) 「論語新年研修会」13時30午分 鎌倉論語会館
新年講話「新渡戸稲造の一日一言より1月を読む」講師・佐藤懇親会テーマ「私の好きな論語の言葉」司会・堀越
1月10日(日)〜 「孔子の論語を知る会(11期)」(継続)鎌倉論語会館
1月11日(月)〜 「平成28年論語談話会」(継続)鎌倉論語会館
4月10日(日)〜 「<第二回>論語素読会」開始 鎌倉論語会館
5月14日(土) 論語講座20周年記念講演会 鎌倉市生涯学習センター テーマ「論語の深意」 講師・佐藤敏彦 入場料50O円 く新刊著書「論語の深意」を贈呈>
6月1日(水)〜 「論語の深意解説」新規講座開始 鎌倉論語会館 毎月第1・第3水曜日講師・佐藤 午前10時〜12時
8月3日(水)〜7日(日) 3日(水)論語夏期講座「親と子の論語」 講師・小出美恵子
4日(木)論語夏期講座「和道と互恵共栄」 講師・南忠
5日(金)論語夏期講座「大学と論語」 講師・佐藤敏彦
6日(土)論語夏期講座「易経と論語」 講師・香取和之
7日(日)論語夏期講座「新渡戸稲造の武士道解説」 講師・佐藤敏彦
10月8日(土)〜 「<第二回>易経を学ぶ会」開講 鎌倉論語会館 講師・香取和之
10月〜11月 論語研修旅行会 く論語講座開始20周年記念> 足利学校(一般の参加者を考慮)

28年1月5日現在